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製品化への道

このページでは、製品化へのヒントや、製品になるまでの裏話など、オリハラ製品にまつわるお話を掲載しています。第3章は『画期的新商品の開発』です。


「身だしなみ」で流すトイレの水量が多すぎる

 日本人が持つ”恥”の文化と、倹約精神をうまく結びつけることに成功した、「エチケットーン」。その節約効果は・・・・。

 エチケットーン
日本空調機器工業会の調べだと、日本の女性は自宅以外で用を足すとき、一度ごとに平均2.7回の水を流すものだそうだ。
 カギをかけて、衣ずれの音を消すために1回。用を足すさなかに1回。最後に洗い流す。

 本来の目的で水が使われるのは最後の1回だけ。あとは恥ずかしさを消すためのいわば身だしなみとして、音を利用している。

 ところが、この大和撫子らしい奥ゆかしさが馬鹿にならない。水洗タンクは1回15リットル前後の水を流す。3回で45リットル。一升びん25本分になる。
 日本中の女性が1日5回トイレに行って、この調子で水を使うと、小河内ダムが18日でカラになる計算だという。

 そこで出現したのが、水を長さずに音だけ出すこの器具だ。トイレの壁面に簡単に取り付けられる電池式で9,800円。
 振動センサー付きの高級品は、中へ入ってドアを閉めると、その振動を察知して自動的に音を出す。

 その節水効果は絶大で、女子社員300人の事業所で年間8千トンの水道水が助かり、400万円浮かせることができる。
 いわれて初めて、
「そんな大金を、毎年無駄にたれ流していたか」と気づく企業や役所が相つぎはじめた。

 折からの円高不況で、企業はなんとか経費を切りつめたいと躍起だ。お役所には行政改革の声が高まり出している。そうした事情を背景に、このちっぽけな器具に思わぬブームが到来した。
 大企業では、女子社員や女性客が多いところがぞくぞく採用している。
 官公庁や、女子大、産婦人科病院も熱心だ。

 中央高速道を東京から1時間ほど走ると、談合坂というサービスエリアがあるが、そこの女性用トイレにもたくさんついている。ご婦人の団体客がじゃんじゃん流すのに頭を抱えた道路公団が飛びついた。

 ところで、思わぬブーム、というのは、最初これをつくったときメーカー側には、節水なんてまるで頭になかったからだ。簡易水洗を売り込むのに、本式みたいな音が出る「おまけ」として考えただけだった。

 そこが、この器具はおもしろい。

 ベストセラー商品を出してやろう、などと力み返ると、金ばかりかかって、たいてい失敗する。
 ところが、レコードのB面のほうが大ヒットになることがあるように、無欲でつけた「おまけ」がしばしば当る。
 ベストセラーは時の運。ただ、運を天に任せるだけではだめで、天の時をつかまえる、ほんのちょっとした才覚は必要だ。
 「エチケットーン」物語は、そのひとつの典型である。

つづく

さて次章は『画期的新商品が開発されるまでの経緯その1』です。

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